2008年09月24日

「あの日、少女たちは赤ん坊を殺した」

"ローラ・リップマン"という名前が、なぜか気になっていて、読んでみたくてわくわく!という状態でした。
だけど、以前読んでいた。それで、覚えていなかった。

本書は、アンソニー賞、バリー賞受賞作品です。私はアンソニー賞はけっこう面白い作品が多いという印象を持っていたので、正直なところ、なぜ?と思わずにいられなかった。
で、検索してみたところ、やはりこの人の受賞歴は輝かしいのです。アンソニー賞自体はファンが集うお祭り的要素があるようなので、私の好みじゃなかった、というだけのことなのかも。

この「あの日、少女たちは赤ん坊を殺した」は、11歳のふたりの少女が、パーティを追い出されるシーンから始まります。
なぜ追い出されたのか、ふたりは地域や学校でどんな位置にあるのかが語られ、7年後の現在へ、なぜ彼女たちは赤ん坊を殺したのかと話が繋がっていきます。

原題は「Every Secret Thing」。
そのタイトルどおり、各登場人物の心象風景が細かく書き込まれ、社会の病質のようなものが浮き上がってきます。しかし、この書き込まれた心象がけっこうかったるかった。
過去の少女たちによる殺人事件と、現在の幼児誘拐事件が絡み、刑事、弁護士、被害者の母親など、いろんな人がそれぞれ秘密を持って登場、しかしどこか散漫なのです。
普通の人々の暗部をえぐるような深さも感じられず、事件の展開も、少女たちが赤ん坊を殺した動機も経緯も消化不良という感じを受けました。

登場する女性たちに、共感できるかどうかが鍵なのかも知れません。
著者の代表作であるテス・シリーズを読んだら、少しは印象が変るかな?
今のところ、勇気がでませんが。

あの日、少女たちは赤ん坊を殺した (ハヤカワ・ミステリ文庫)あの日、少女たちは赤ん坊を殺した (ハヤカワ・ミステリ文庫)
Laura Lippman 吉澤 康子

早川書房 2005-10
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