"自然農"の場合は、方法論と言うよりは、生き方そのもの、という捉え方のようです。
実のところ、とっかかりの部分では、観念的なのでは?とちょっと引いていました。
けれど本書を読むと、実際に職業としての農業、自然農を選択された方々の体験が綴られていて、実践の現実がわかり、触発もされました。
有機農業に限界を感じたり、何か違うと思って自然農へ転向される方が多いのも面白いなぁと。
「耕さず、肥料、農薬を用いず、草や虫を敵としない」
というのが、自然農の基本姿勢なのだそうです。
たとえば大株の雑草がある場合でも、根は土中に残したまま、地上部だけを刈り取って地面に敷く。野菜の種(または苗)は、残った株の間に蒔く。すると、数年もするとその雑草は生えなくなり、作物と共生関係を保てる草が生えるようになってくる。
そうやって、土が耕されること無く保たれると、1年でもびっくりするほどミミズが増え、数年も経つとふかふかになってくるのだそうです。雑草があると、養分は草に取られて、土は固くて、と思いがちですが、自然の摂理は全く違ったのですね。とても興味深かったです。
自然農を実践されている方々が、試行錯誤しつつ自然と向き合い、答えを見つけていく過程で、自分の生き方を思い、大きな自然の力や生きる道のようなものを見てしまうのは、当然と言えば当然のようにも感じました。
環境破壊、食糧難や発展途上国の飢餓が問題視される中、大規模農業の方向性には疑問を感じるので、自然農や自然農法という考え方には非常に共感を覚えます。
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