2009年09月05日

「スリーピング・ドール」

ディーバーの、ライムものにちらり出てきた女性尋問官、キャサリン・ダンスを主人公にした新作です。
尋問の相手を観察し、その所作や発言からウソを見抜き、分析し、捜査に役立てる、という「キネクシス」を駆使し、犯人を追い詰めます。

これはもう、著者の力量があるからこそ、これだけの作品に仕上がっている、という感じを受けました。
面白いんです。
けれど一方、この能力を主力にして事件を解決する、または小説を作り上げるのはちょっと無理があるんじゃないかと思わずにいられませんでした。
"キネクシス"による分析をもとに、犯人の行動を読むという方法は科学的なのでしょうけど、そんなにわかるものだろうか?というほど、主人公は犯人の行動を予測してしまうのです。
その辺はちょっと気になりましたが、全体的には、キネクシスの分析シーンも含めて面白く読了しました。

女性主人公の内面や生活が活き活きと描かれていて、ディーバーの筆の確かさもまた感じました。
要するに、この人は上手いのね、というのが(今更ですが)一番の感想でした。

スリーピング・ドールスリーピング・ドール
池田 真紀子

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