2010年01月24日

「竜馬がゆく」

大河ドラマを見ているうちに、つい読みたくなって再読。
最初に読んだのは20才前後でした。当時はただただ面白くて、熱に酔い時代に酔いましたが、今回は、龍馬の"不思議さ"が一番印象に残りました。

生れ落ちたのが、上士と下士の差が激しい土佐だった、生家はコテコテの武家でなく元は商家だった、勝海舟に出会った、などなど、いろんな要素はあるにしても、こんなに常識の枠の外を行くような人が出来上がるものだろうか?
いややはり、もって生まれた何か特別なものなのだとしか思えない。でも、そう考えるのは簡単すぎて、何だか勿体ないとでも言うか・・・。

何かテーマを決めて100人に企画を考えさせると、80人は似たようなものを出すそうです。では残り20人の中に、龍馬のような人がいるか?というと、まずいないと思われるのです。

文庫のあとがきに著者が書いておられる、龍馬が手帳に書き残したという言葉が興味深いです。
"薄情、不人情の道を忘れるな"、とか、"人がみな善を行うなら自分は悪をなせ"、など、懸命に悪人であろうとしている。
なんだか若者らしくもあるけれど、生来やさしく可愛らしい人だったのだろうと想像せずにおれません。

この物語は、大雑把に言えば青春物ですが、その熱と爽やかさ、時代の迫力を抜きにしても非常に刺激的でした。視点や発想について、感情と行動について、ガラにもなく考えてしまいます。

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タグ:司馬遼太郎
posted by 八朔 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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