2008年01月20日

「LABYRINTH」

これ、Amazonでは厳しい書評が多いんですけど、私はけっこう楽しめました。
何が面白かったかと言うと、12世紀のアルビジョア十字軍に関する話がベースになっているところ。
そこに、聖杯伝説を絡めて小説に仕上げてあるのです。

ローマ時代、キリスト教は政治を取り込んで爆発的に大きくなるけど、一神教の性ゆえか、同じキリスト教でも解釈の違う宗派を異端として迫害してきた歴史がありますよね。
もちろん、歴史の方を詳しく知りたい場合は、ちゃんとした本をあたるべきでしょうけど、地理的な状況やアルビジョア十字軍の簡単な成り立ちのようなことはわかりますし、小説だけに臨場感があります。

本書の中で語られている、"聖杯"の存在意義に、私は共感できました。それがこの本の核で、そこを目指して話がすすんでいくので、ネタばらしはしませんけど(^^;)。
ただし、ミステリのネタとしてどう感じるかは、それぞれかな、とも思います。
南フランスの歴史に興味がなくて、純粋にミステリーを読みたいと思っている場合には、この本は不向きかもしれません。

ところで、本書の英語は特に難しくはありませんでした。
ただ、舞台が南フランスなので、地名、人名は読みにくい。
それに、南フランスはオクシタン文化圏であることから、オック語が少し出てきます。と言ってもストーリーには影響なく、場の雰囲気をかもし出していて、良い感じです。

LabyrinthLabyrinth
Kate Mosse

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タグ:洋書
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